
みなさん、IFA(アイエフエー)って聞いたことありますか?正式には「Independent Financial Advisor(独立系ファイナンシャルアドバイザー)」といって、銀行や証券会社に縛られない、お金のプロのこと。どこかの会社の“都合”ではなく、あなたの人生設計に合わせて提案できるのが最大の特徴です。
IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)とは?
これまでの金融営業は「会社の商品を売る」のが役割でした。だから、本当に必要かどうかより“売るべき商品”が優先されることも…。でもIFAは違います。独立した立場だからこそ、純粋にお客さまにとってベストな提案ができる。ここがIFAの本質です。
なぜ今、IFAが注目されているの?
国の方針の変化(顧客本位へ)
金融庁が「ノルマよりもお客さま本位で」という流れを強めています。IFAはまさにその考え方の中心にいる存在です。
お客さまニーズの変化(人生100年時代)
老後資金・教育資金・資産運用…「自分に本当に合う方法を知りたい」という声が増えました。幅広い選択肢から提案できるIFAは、そのニーズにフィットします。
働き方の多様化(独立という選択)
証券・保険の出身者が独立してIFAになるケースも増えています。オンライン相談など、時代に合った働き方とも相性抜群。
IFAになるには?(資格・登録の流れ)
1. 証券外務員資格を取得
スタートラインは外務員資格(一種・二種)。取り扱える範囲が広がるので、一種が有利です。
2. 金融商品仲介業者と契約
IFA単独では証券口座を開けないため、金融商品仲介業者とパートナー契約を結びます。
3. 差別化に役立つ資格
保険募集人やFP(ファイナンシャルプランナー)資格があると、提案の幅が広がり信頼性もアップします。
IFAのメリット(魅力)
- 幅広い提案ができる:投資信託・保険・年金を組み合わせ、その人だけのプランを設計。
- ノルマがない:売上よりも「お客さまの利益」を最優先にできる。
- ストック収入を築ける:残高連動のフィーで、積み上げるほど安定。
- 働き方が自由:対面もオンラインもOK。ライフスタイルに合わせて柔軟に活動。
IFAのデメリット・注意点(リアル)
- 顧客ゼロからのスタート:営業基盤づくり・集客は自分の力で。
- 収入が安定するまで時間:ストック型なので、立ち上がりは1〜2年かかることも。
- 学び続ける姿勢が必須:法令・制度・商品トレンドなど、アップデートが欠かせない。
IFAの将来性(これからの見通し)
海外では主流、日本でも拡大へ
アメリカやイギリスではIFAが資産アドバイスの主役。日本でも同じ方向に進むと見られています。
金融リテラシーの高まり
「自分の資産は自分で守る」という意識が広がるなか、中立的に伴走できるIFAの価値は上昇中。
デジタル活用で可能性が拡大
オンライン面談や各種ツールの活用で、場所や時間に縛られない支援が可能に。IFAとテクノロジーの相性は良好です。
まとめ:売る人から、並走するアドバイザーへ
IFAは、自由度が高く“お客さま本位”を貫ける働き方。もちろん努力は必要ですが、信頼を積み重ねながら長く続けられる、やりがいあるキャリアです。「誰かに売らされる金融マン」から「お客さまと並走するアドバイザー」へ。IFAという選択肢は、あなたの仕事も人生も大きく変えるかもしれません。