教員・公務員のための「人生100年・資産寿命を延ばす10話シリーズ

「怖い」は「知らない」から生まれる
「投資は怖い」
「運用で損をしたらどうしよう」
「騙されるんじゃないか」
退職金を受け取った多くの方が、こうした不安を口にします。そして、その不安から、全額を定期預金に入れてしまうのです。
しかし、よく考えてみてください。
「怖い」と感じるのは、なぜでしょうか?
それは、「知らないから」です。
私たちは、知らないものに対して恐怖を感じます。逆に言えば、知識があれば、恐怖は和らぎます。
例えば、飛行機に乗ることを怖がる人がいます。しかし、飛行機の事故率は自動車よりはるかに低いことを知れば、恐怖は減るでしょう。
投資も同じです。正しい知識があれば、過度な恐怖は消え、合理的な判断ができるようになります。
投資教育は”老後リスクのワクチン”
医学の世界では、病気を予防するためにワクチンを接種します。事前に弱い病原体を体内に入れることで、本当の病気にかかったときに備えるのです。
投資教育も、これと同じです。
事前に知識を身につけ、少額から実践することで、大きな失敗を防ぐことができます。
知識がないまま投資すると…
知識がないまま投資を始めると、こんなリスクがあります:
- 高コストな商品を買わされる
銀行や証券会社の窓口で勧められるまま、手数料の高い商品を購入してしまう。 - 短期的な値動きに動揺する
市場が下落すると慌てて売却し、損失を確定してしまう。 - 分散投資ができない
一つの商品に全額を投資し、リスクが集中する。 - 詐欺に遭う
「元本保証で年利10%」などの怪しい話に騙される。
知識があれば…
一方、正しい知識があれば:
- 適切な商品を選べる
秀逸なアクティブファンドやNISA、iDeCoを活用できる。 - 長期視点で冷静に判断できる
一時的な下落でも、「長期では回復する」と待てる。 - 適切に分散できる
通貨、地域、運用哲学を分散し、リスクを抑えられる。 - 詐欺を見抜ける
「ありえない利回り」を提示する商品を避けられる。
知識は、老後リスクを防ぐ”ワクチン”なのです。
知ることで、安心して運用・取り崩しができるようになる
知識があれば、運用も取り崩しも、もっと安心してできるようになります。
運用における知識の力
例1:市場が20%下落したとき
- 知識がない人:「大変だ!このままでは全部なくなる!」と慌てて売却 → 損失確定
- 知識がある人:「過去のデータでは、5年以内に回復している」と冷静に保有 → 回復を待てる
例2:新しい商品を勧められたとき
- 知識がない人:「銀行員が言うなら大丈夫だろう」と購入 → 高コスト商品を掴まされる
- 知識がある人:「信託報酬は何%? 他の商品と比較してどうか?」と質問 → 適切な商品を選べる
取り崩しにおける知識の力
例1:年金の繰下げを検討するとき
- 知識がない人:「繰り下げれば増えるから得だ」と安易に決断 → 税金・社会保険料増で損をする
- 知識がある人:「税金と社会保険料を考慮すると、65歳から受給の方が有利」と判断 → 手取りを最大化
例2:iDeCoの受け取り方を決めるとき
- 知識がない人:「一時金で全額もらおう」 → 課税所得が増え、税負担が重くなる
- 知識がある人:「一時金と年金を併用すれば、両方の控除を使える」 → 税負担を最小化
このように、知識があるかないかで、人生の後半戦が大きく変わります。

教育者だからこそ、”学び続ける姿勢”が人生を豊かにする
教員・公務員として長年働いてこられた皆さまは、「学ぶこと」の大切さを誰よりも理解しているはずです。
子どもたちに「勉強しなさい」と言ってきたのは、学ぶことが人生を豊かにするからです。
では、なぜ、自分自身のお金について学ぶことを避けてしまうのでしょうか?
「お金の話はタブー」という文化
日本では長い間、「お金の話は下品」「お金のことを考えるのは卑しい」という風潮がありました。
しかし、お金は人生を豊かにするための”道具”です。道具の使い方を知らなければ、うまく使えません。
ドライバーの使い方を知らなければ、ネジを締められません。包丁の使い方を知らなければ、料理ができません。
お金も同じです。正しい使い方を学ばなければ、人生を豊かにできません。
教員・公務員こそ、金融リテラシーを高めるべき理由
教員・公務員の方々は、民間企業の方に比べて、金融リテラシーが低い傾向があります。
なぜなら:
- 安定した収入があり、お金に困らなかったから
- 退職金や年金があり、老後への危機感が薄かったから
- 周囲も同じ状況で、情報交換が少なかったから
しかし、だからこそ、今こそ学ぶべきなのです。
なぜなら:
- インフレ・円安時代に突入したから
- 年金だけでは生活できない現実があるから
- 人生100年時代、30年以上の老後を生きるから
学び続ける姿勢が、人生の後半戦を決めます。
金融リテラシーを高める5つの方法
では、具体的にどうやって金融リテラシーを高めればいいのでしょうか。
1. 本を読む
おすすめの入門書:
- 『お金は寝かせて増やしなさい』(水瀬ケンイチ著)
- 『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』(山崎元・大橋弘祐著)
- 『投資の大原則』(バートン・マルキール、チャールズ・エリス著)
まずは、1冊を読み通すことから始めましょう。読むだけで、世界が変わります。
2. セミナーに参加する
金融機関や自治体が開催する無料セミナーに参加しましょう。
ただし、特定の商品を売り込むセミナーには注意してください。中立的な立場のFP(ファイナンシャル・プランナー)が講師のセミナーを選びましょう。
3. 少額から実践する
知識を得たら、少額から実践してみましょう。
- NISAで月1万円から積立投資を始める
- 世界株式ファンドを買ってみる
- 市場の上下を経験する
実際にお金を動かすことで、知識が”体験”に変わります。
4. 専門家に相談する
独学だけでは限界があります。中立的なFPに相談することで、自分では気づかなかった視点が得られます。
ただし、商品を売りつけるアドバイザーには注意してください。相談料を明示しているFPを選びましょう。
5. 仲間と情報交換する
同じ教員・公務員仲間で、お金の勉強会を開くのも有効です。
- それぞれが学んだことをシェアする
- iDeCoやNISAの活用法を教え合う
- 退職金の運用について意見交換する
一人で学ぶより、仲間と学ぶ方が続けやすいものです。

50代の教員・公務員へ ― 今から学び始めよう
50代の方は、退職までにまだ時間があります。今から学べば、退職時には”専門家レベル”の知識が身につきます。
50代の学習計画
- 55歳:金融リテラシーの基礎を学ぶ(本を3冊読む、セミナーに2回参加)
- 56歳:iDeCoとNISAを始める(月3万円から)
- 57歳:アクティブファンドを試す(月1万円から)
- 58歳:退職金の運用計画を立てる(FPに相談)
- 59歳:老後のキャッシュフロー表を作成する
この5年間で、あなたは”お金のプロ”になれます。
60代で退職を迎えた方へ ― 今からでも遅くない
「もう60代だし、今さら勉強しても…」
そんなことはありません。学びに”遅すぎる”はありません。
60代で学び始めても、70歳、75歳、80歳と、まだ長い人生があります。その間、学んだ知識があなたを守り続けます。
60代の学習優先順位
- iDeCoとNISAの基礎 ― まずはこれを理解する
- アクティブ運用とインデックス運用の違い ― 退職金運用の基本
- 年金・税金・社会保険の仕組み ― 受け取り方の最適化
- 取り崩し戦略 ― 資産寿命を延ばす方法
3ヶ月あれば、これらの基礎は身につきます。
既に退職されて数年経つ方へ ― 今こそ学び直す
「もう退職して5年、10年経ってしまった。今さら学んでも意味がないのでは?」
いいえ、今こそ学び直すべきです。
なぜなら:
- まだ20年、25年、30年の人生がある
- 今の運用方針を見直せば、資産寿命が大きく変わる
- 学ぶことで、不安が安心に変わる
学びは、何歳からでも人生を変えます。

まとめ ― 金融リテラシーは”最大の年金”
年金、退職金、iDeCo、NISA――これらはすべて、使い方を知らなければ意味がありません。
逆に、正しい知識があれば、これらを最大限に活かせます。
- 怖さは知識で消える
- 投資教育は老後リスクのワクチン
- 学び続ける姿勢が人生を豊かにする
金融リテラシーこそ、あなたの”最大の年金”です。
次回、最終回は「人生100年時代、”お金のゴール”を決めよう」をテーマに、お金と生き方の関係をお伝えします。
【個別相談のご案内】
「何から学べばいい?」「自分に必要な知識は?」
お一人おひとりのレベルに合わせて、必要な知識を丁寧にお伝えします。
金融リテラシーを高め、安心して老後を迎えるために、まずはご相談ください。
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