教員・公務員のための「人生100年・資産寿命を延ばす10話シリーズ

「なんとなく不安」を「具体的な安心」に変える
「老後のお金、本当に足りるのだろうか…」
漠然とした不安を抱えている方は少なくありません。しかし、その不安の正体は何でしょうか。
- いくら必要かわからない
- 今の資産で何年もつかわからない
- 医療費や介護費用がどのくらいかかるかわからない
つまり、“わからない”から不安なのです。
逆に言えば、数字を見える化すれば、不安は解消されます。
老後の資産設計で最も大切なのは、「どう運用するか」の前に、「いくら必要で、いくらあるのか」を正確に把握することです。
年金・貯金・運用の収入源を一覧化する
まず、老後の「収入源」を整理しましょう。
あなたの老後収入源チェックリスト
1. 公的年金(共済年金)
- 夫の年金:月_万円
- 妻の年金:月_万円
- 合計:月万円(年万円)
2. iDeCo・企業型DC
- 積立総額:_万円
- 受け取り方:一時金 / 年金 / 併用
- 年間受取額:_万円(年金形式の場合)
3. NISA
- 現在の評価額:_万円
- 年間取り崩し予定額:_万円
4. 退職金
- 退職金総額:_万円
- 安全資産(定期預金など):_万円
- 運用資産(投資信託など):_万円
5. その他の収入
- 再雇用・パート収入:月_万円
- 不動産収入:月_万円
- その他:月_万円
これらを一覧化することで、「自分には何があるのか」が明確になります。
生活費・医療費・介護費など”支出の寿命”を可視化
次に、「支出」を整理します。
老後の支出項目と目安
基本生活費(65〜74歳)
- 食費:月_万円
- 光熱費:月_万円
- 通信費:月_万円
- 保険料(生命保険・医療保険):月_万円
- 交際費・趣味:月_万円
- 被服費・日用品:月_万円
- 住居費(持ち家なら固定資産税・修繕費):月_万円
- 合計:月万円(年万円)
総務省の家計調査によれば、高齢夫婦無職世帯の平均支出は月約26万円です。
医療費(65〜74歳)
- 通院・薬代:月_万円
- 人間ドック・検診:年_万円
高齢になるほど医療費は増えます。70代後半からは月2〜3万円が一般的です。
後期高齢期の支出(75歳以降)
- 基本生活費:月_万円(少し減少)
- 医療費:月_万円(増加)
- 介護費用(施設入居の場合):月_万円
在宅介護なら月5〜10万円、施設入居なら月15〜25万円が目安です。
臨時支出
- 家のリフォーム:_万円
- 車の買い替え:_万円
- 子ども・孫への援助:_万円
- 葬儀費用:_万円

90歳時点の残高シミュレーション
収入と支出を整理したら、次は「90歳時点で資産がいくら残っているか」をシミュレーションしてみましょう。
シミュレーション例:Aさん夫婦(65歳)
収入
- 年金:月20万円(年240万円)
- 退職金運用(年利3%、年80万円取り崩し)
- iDeCo年金受取:年20万円(75歳まで)
- NISA取り崩し:年30万円(75歳以降)
支出
- 65〜74歳:月24万円(年288万円)
- 75〜84歳:月26万円(年312万円)
- 85〜90歳:月28万円(年336万円)
収支計算
65〜74歳(10年間)
- 年間収入:240万円(年金)+80万円(退職金)+20万円(iDeCo)=340万円
- 年間支出:288万円
- 年間収支:+52万円
- 10年間の累積:+520万円
75〜84歳(10年間)
- 年間収入:240万円(年金)+80万円(退職金)+30万円(NISA)=350万円
- 年間支出:312万円
- 年間収支:+38万円
- 10年間の累積:+380万円
85〜90歳(5年間)
- 年間収入:240万円(年金)+80万円(退職金)=320万円
- 年間支出:336万円
- 年間収支:-16万円
- 5年間の累積:-80万円
90歳時点の退職金残高
- 初期資産:2,000万円
- 25年間の取り崩し総額:2,000万円
- 25年間の運用益(年利3%):約600万円
- 残高:約600万円
結果:90歳時点でも約600万円が残る
このように、数字で見える化すれば、「足りるのか」「足りないのか」が明確になります。
「数字を見て安心する」ための人生設計表
シミュレーションをさらに詳しく行うために、人生設計表(ライフプランシート)を作成しましょう。
人生設計表の作成手順
ステップ1:年齢軸を作る
65歳から100歳まで、5年刻みで年齢軸を作ります。
ステップ2:収入を記入
各年齢での年金、iDeCo、NISA、退職金取り崩し額を記入します。
ステップ3:支出を記入
基本生活費、医療費、介護費用、臨時支出を記入します。
ステップ4:収支を計算
各年齢での収支(収入-支出)を計算します。
ステップ5:資産残高を計算
毎年の収支を累積し、資産残高を計算します。
ステップ6:グラフ化する
資産残高をグラフにして、視覚的に把握します。
人生設計表のメリット
- “足りない”が明確になる
何歳でいくら不足するかがわかれば、対策を立てられます。 - “余裕がある”ことがわかる
意外と資産が残ることがわかれば、今を楽しむこともできます。 - 運用戦略が立てやすい
いつまでにいくら必要かがわかれば、適切な運用配分ができます。

50代の教員・公務員へ ― 今からシミュレーションを
50代の方は、退職金額や年金額が確定していないかもしれませんが、概算でもシミュレーションすることが大切です。
- 退職金の概算を調べる
勤務先の退職金規程を確認し、退職時期ごとの金額を把握します。 - 年金額を試算する
「ねんきんネット」で、将来の年金額を確認します。 - 生活費を見積もる
現在の生活費を基準に、退職後の支出を予測します。 - シミュレーションツールを使う
金融機関のWebサイトや、FPの無料相談でシミュレーションしてもらいましょう。
今から10年間、毎年シミュレーションを更新すれば、退職時には完璧な設計図ができあがります。
60代で退職を迎えた方へ ― 今すぐ現状を把握する
退職金を受け取ったら、すぐに現状を把握しましょう。
- 全資産を一覧化
預金、投資信託、iDeCo、NISAなど、すべての資産を一覧にします。 - 年金額を確認
年金事務所で正確な年金額を確認します。 - 月々の生活費を記録
最初の3ヶ月は、家計簿をつけて実際の支出を把握します。 - 90歳までのシミュレーション
収入と支出を基に、90歳までの資産推移をシミュレーションします。
既に退職されて数年経つ方へ ― 今からでも軌道修正
「もう退職して5年、10年経ってしまった」
そんな方も、今からでも遅くありません。
- 現時点の資産残高を確認
預金、投資信託など、今いくらあるかを正確に把握します。 - 過去5年の支出を振り返る
毎年いくら使っているかを確認します。 - 残りの人生をシミュレーション
現在の年齢から100歳までの収支をシミュレーションします。 - 不足があれば対策を立てる
支出を減らす、運用比率を上げる、働き続けるなど、具体的な対策を検討します。

まとめ ― 見える化すれば、不安は消える
「老後のお金が不安」という漠然とした気持ちは、数字を見える化すれば、具体的な安心に変わります。
- 収入源を一覧化する
- 支出を項目別に整理する
- 90歳時点の資産残高をシミュレーションする
- 人生設計表を作成し、毎年更新する
数字で把握すれば、”何をすべきか”が明確になります。
次回は、「”守る”ための分散 ― 通貨・地域・思想でリスクを分ける」をテーマに、より安全な資産運用の考え方をお伝えします。
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