人生とマネーの交差点 ― 全10話シリーズ

現金・預金・緊急資金の役割
資産を考えるとき、まず必要なのが「安全資産」です。
安全資産とは、すぐに使えて、価値が減らないお金のこと。具体的には、現金、普通預金、定期預金などです。
緊急資金として、生活費の3〜6か月分は確保しておきましょう。
もし急に仕事を失ったり、病気になったりしても、この資金があれば慌てずに済みます。投資をする前に、まずこの土台を作ることが大切です。

株式・投資信託の成長力
次に「成長資産」です。
成長資産とは、時間をかけて増える可能性のある資産。株式、投資信託、ETF、不動産などが該当します。
預金だけでは、インフレに負けてしまいます。物価が上がれば、お金の実質的な価値は目減りします。だからこそ、成長資産を持つことで、資産を「守りながら増やす」ことが必要になるのです。
「〇〇%は安全、〇〇%は攻め」で自分ルールをつくる
では、安全資産と成長資産の比率は、どうすればいいのでしょうか?
一般的な目安は、次の通りです。
- 20代〜30代: 安全資産30% / 成長資産70%
- 40代〜50代: 安全資産50% / 成長資産50%
- 60代以降: 安全資産70% / 成長資産30%
ただし、これはあくまで目安です。リスク許容度は人それぞれ。不安が強い人は、安全資産の比率を高めにしてもいいでしょう。
大切なのは、自分なりのルールを決めて、それを守ることです。
私の場合は、「安全資産20%、成長資産80%」というバランスで運用しています。これなら、万が一のときも安心できるし、将来への成長も期待できます。

あなたの資産は、どんなバランスになっていますか? 一度、書き出してみることをおすすめします。
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