続・教員・公務員のための「人生100年・第二の人生を豊かにする10話シリーズ」

5,000万円あっても幸せではなかった人
「先生、私には5,000万円の資産があります。でも、幸せじゃないんです」
70歳の山田先生(仮名)は、そう言って俯きました。
退職金・年金・資産運用で、5,000万円以上の資産を築いた方です。
お金の心配はない。健康も問題ない。
でも、**「何のために生きているのか、わからない」**と言うのです。
「毎日、株価をチェックして、資産が増えた減ったと一喜一憂して。それだけの人生なんです」
お金は、幸せの「手段」であって「目的」ではない
私たちは、つい忘れてしまいます。
お金は、幸せになるための道具であって、お金そのものが幸せではないということを。
山田先生は、資産を増やすことが目的になっていました。
でも、**「何のために増やすのか」**を見失っていたのです。
私は尋ねました。
「山田さん、今月、笑顔になったことは何回ありますか?」
山田先生は、答えられませんでした。
「今月、誰かに感謝したことは?」
また、沈黙。
「今月、何か新しいことに挑戦しましたか?」
山田先生は、静かに首を横に振りました。
「先生…私は、何も測っていなかったんですね、お金以外のことを」

「幸せのKPI」という新しい指標
KPI(Key Performance Indicator)とは、重要業績評価指標のことです。
企業では、売上・利益・顧客数などのKPIを設定し、経営状態を測ります。
では、人生のKPIは何でしょうか?
多くの方が、「資産額」をKPIにしています。
でも、それだけでは不十分です。
私が提案するのは、4つの幸せのKPIです。
①笑顔:今月、何回心から笑いましたか?
笑顔は、幸福度の最もわかりやすい指標です。
1日1回? 週に1回? それとも、1ヶ月に1回?
自分の「笑顔頻度」を意識するだけで、生き方が変わります。
②健康:体と心は、元気ですか?
資産がいくらあっても、健康でなければ意味がありません。
「今月、運動は何回しましたか?」
「ぐっすり眠れていますか?」
「心が穏やかですか?」
これを、毎月チェックします。
③感謝:誰かに「ありがとう」と言いましたか?
感謝の気持ちを持つことは、幸福度を高めます。
「今月、誰に感謝しましたか?」
「誰かから感謝されましたか?」
これを記録するだけで、人間関係が豊かになります。
④挑戦:何か新しいことを始めましたか?
人は、成長することで生きがいを感じます。
「新しい趣味」「新しい場所」「新しい出会い」
何でもいいのです。挑戦した数が、人生の充実度を測る指標になります。
山田先生の「幸せKPIシート」
私は、山田先生と一緒に、**「幸せKPIシート」**を作りました。
毎月末に、4つのKPIを5段階で評価するシートです。
【1ヶ月目】
笑顔:★★☆☆☆(2点)
健康:★★★☆☆(3点)
感謝:★☆☆☆☆(1点)
挑戦:★☆☆☆☆(1点)
合計:7点/20点
山田先生は、愕然としました。
「これが、私の現状なんですね…」
でも、ここからが始まりです。
「来月は、10点を目指しましょう。そのために、何をしますか?」
山田先生は、考え込みました。
そして、こう宣言しました。
「孫に会いに行きます。地域のボランティアに参加します。それと、ずっとやりたかった陶芸教室に通います」
3ヶ月後、山田先生は変わった
3ヶ月後。
山田先生の幸せKPIシートは、こうなっていました。
【3ヶ月目】
笑顔:★★★★☆(4点)
健康:★★★★☆(4点)
感謝:★★★★☆(4点)
挑戦:★★★★★(5点)
合計:17点/20点
「先生、毎日が楽しいんです。孫と遊んだり、陶芸でお茶碗を作ったり。ボランティアで地域の人と話したり」
そして、驚くべきことを言いました。
「不思議なんですが、資産額を気にしなくなりました。いや、運用はちゃんと続けていますよ。でも、毎日株価をチェックすることはなくなりました」
お金以外のKPIを持ったことで、お金への執着が消えたのです。

資産残高より「満足感の残高」を測る
私たちは、資産残高を毎月チェックします。
「今月は〇〇万円増えた」「減った」
でも、満足感の残高は測らないのです。
これからは、両方を測りましょう。
通帳に記録されるのは、お金の残高。
心に記録されるのは、満足感の残高。
そして、心の残高が増えることこそ、本当の豊かさなのです。
「幸せKPI」の具体的な使い方
では、どうやって幸せKPIを日常に取り入れるのか?
3つの方法をご紹介します。
方法①:月末に10分だけ振り返る
毎月末、カレンダーを見ながら振り返ります。
「今月、一番笑ったのはいつだったかな?」
「健康のために何かしたかな?」
「誰に感謝を伝えたかな?」
「新しいことに挑戦したかな?」
それをノートに書き、5段階で評価します。
方法②:次月の目標を1つだけ決める
「来月は、孫に会いに行く(笑顔+2点)」
「来月は、週2回ウォーキングする(健康+1点)」
「来月は、妻に感謝の手紙を書く(感謝+1点)」
「来月は、俳句教室に通い始める(挑戦+2点)」
目標は1つでいいのです。確実にできることを。
方法③:家族と共有する
夫婦で、お互いの幸せKPIを共有するのも素敵です。
「今月のあなたの挑戦点は5点ね! すごい!」
「あなたは笑顔が少ないわ。来月は一緒に旅行に行きましょう」
こうして、お金の話ではなく、幸せの話ができる関係になります。
数字ではなく、感情をマネジメントする時代
人生前半は、数字(収入・貯蓄)をマネジメントする時代でした。
でも、人生後半は、感情(笑顔・健康・感謝・挑戦)をマネジメントする時代です。
もちろん、お金の管理も大切です。
でも、お金は手段であって、目的ではありません。
**本当の目的は、「幸せに生きること」**なのです。

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