【第6話】30年間、FP・IFAと歩んだ男の記録

「長期×積立×分散からの取崩し運用」物語

7回の暴落を、プロの助言で乗り越えた物語

その投資ノートを見た瞬間、「一人じゃなかった」と気づいた

2024年の初夏。

商社を定年退職した山本太一さん(68歳)は、娘の美咲(30歳)とリビングで向かい合っていました。

テーブルの上には、古びた大学ノート。

そして、もう一冊。

「FP・IFA 鈴木先生との面談記録」

30年前、FP・IFAとの出会い

「お父さんが投資を始めたのは、お前が生まれた年だった」

「そして、同時にFP・IFAの鈴木先生に出会ったんだ」

1994年。28歳の山本さんは、知人の紹介でFP・IFAの鈴木徹さん(当時48歳)の事務所を訪れました。

「山本さん、私はファイナンシャルプランナーであり、IFAです」

「保険も扱いますが、それは必要最小限」

「私の本当の仕事は、あなたの30年後、40年後を一緒に設計することです」

FP・IFAが描いた30年の設計図

鈴木さんは、山本さんの人生を30年スパンで設計しました。

【28歳〜38歳】子育て期

月5万円の積立投資
最低限の生命保険(掛け捨て)

【38歳〜48歳】教育費準備期

月7万円に増額
子どもの教育資金は別途準備

【48歳〜58歳】老後資金準備期

月10万円に増額
住宅ローン完済後の余力を投資へ

【58歳〜68歳】仕上げ期

退職金も追加投資
取り崩し準備

「そして、運用は私がIFAとして選んだ、世界最高水準のファンドで」

「このファンドマネージャーと、30年間、一緒に歩みましょう」

第1の試練:アジア通貨危機とFP・IFAの助言

1997年。アジア通貨危機。

評価額が30%下落。

パニックになった山本さんは、鈴木さんに電話しました。

「先生…どうしましょう」

「山本さん、私はIFAとして、このファンドマネージャーと直接話をしました」

「彼は今、優良企業を安く買うチャンスだと言っています」

「私もFP・IFAとして、売却は絶対に勧めません」

「保険屋さんなら『解約して保険に』と言うかも知れませんね」

「でも、私はあなたの30年後を見ています」

第2の試練:ITバブル崩壊とFP・IFAの冷静な判断

2001年。ITバブル崩壊。

「先生、もう無理かもしれません…」

鈴木さんは、冷静に答えました。

「山本さん、ファンドマネージャーからレポートが届いています」

「彼は、バブルの時にIT株への投資を控えていました」

「だから、今回の下落も市場平均の半分程度です」

「これが、IFAとして私が選んだファンドマネージャーの実力です」

30年間の面談記録

美咲さんは、父の面談記録を読みました。

そこには、鈴木さんとの30年間の対話が記されていました。

1997年:「続けることが大切です」
2001年:「プロの運用を信じましょう」
2008年:「このファンドなら大丈夫」
2011年:「地域分散の効果が出ています」
2015年:「増額のタイミングです」
2020年:「暴落は買い増しのチャンス」
2022年:「取り崩しの準備を始めましょう」

「お父さん、30年間、鈴木先生がずっと一緒だったんだね」

「そうだ。一人では絶対に続けられなかった」